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プリンな彼女


「なぁ、あのさぁ」

目を覚ますとやっと想いが通じた愛しい相手がすぐ側にいる。
でも…。
何で、祐里香はナニを持ってたんだ?
おかげで一つになれたわけだけど、航貴の心境は複雑だ。

「なぁに?どうしたの?」
「あぁ…」

何か聞こうとして言葉に詰まってしまう航貴。
一体、どうしたというのだろうか?

「航貴?」
「いや、あのさ…何で持ってたのかなって…その…」

「ゴムを…」と最後は小さな声で言う航貴。

───えっ…。
何でって、言われても…。
あの時はとっさに『ある…と思う』と言ってしまったけれど、随分と彼氏がいなかった祐里香がなぜナニを持っていたのか?
航貴が気になるのも、わからなくもない…。

実を言うと祐里香に彼氏がいないのを知っていて、ムカつく弟が誕生日にくれたものだったのだ。
まぁ、捨てるのもなんだし、いつか使うかも?なんて取って置いてすっかり忘れてはいたけれど…。
まさか、こんな形で使う日が来るとは…。

「えっと…弟がくれたの」
「弟?」

前に弟がいるという話は聞いていたが、ナニを弟がねぇ…。
って、どんな弟でなんだ?!

「うん。2歳年下なんだけど、超ムカつくの。今は大学院の修士2年なんだけど、帝都大よ?将来は教授になるって、うちの家系で突然変異としか思えない。顔はいいと思うんだけど、もう屁理屈ばっかり。ちっともかわいくないのよ」

彼女の弟なら顔がいいのも頷ける。
しかし、帝都大大学院で将来教授になろうっていうのはすごいな。

「いい弟じゃないか。おかげで、寸止めくらわなくて済んだわけだし」
「そうなんだけど…。女には興味ないみたいな素振りして、よりによってあたしの後輩の女子高生に手を出してるんだから犯罪よね」

弟は母親に無理矢理頼まれて祐里香の後輩にあたる女子高生のカテキョをすることになったのだが、いきさつはよく知らないがその子と付き合っているというのだから驚きだ。

「今度、会わせてくれよ。その弟君に」
「え、弟に?」

───あんなクソ生意気な弟に航貴の話なんてしたら、それこそ何を言われるか…。

「いっ、いいわよっ。弟になんか、会わなくっても」
「よ〜く、礼を言わないとな」

彼女を信じていないわけじゃないけど、やっぱり今の彼氏としてはそこんとこはキチンとしておかないと。

「お礼なんて…ちょっ…やぁ…っん…っ…」

航貴は、祐里香の上に覆いかぶさると唇を塞ぐ。
一度体を合わせてしまうと、もう止められない。

「…っぁ…っ…航…貴…」

すかさず彼の大きな手は、祐里香の胸の膨らみを揉んでくる。
───もうっ、航貴ったらっ!えっちなんだからぁ。
だいたい、永遠(えいと)もあんなのプレゼントにくれたりするから…。
これじゃぁ、あたしの体が持たないわよぉ…。


でも、好きだから…仕方ないわね。

まだまだ、二人の甘い甘い時間は続くのでした。


おしまい


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