Happy Happy Birthday
STORY2

R-18

食事を終えて、ケーキを食べながらまったりとした時間を過ごす。
この後、雅くんにはどう言えばいいんだろう?
まさか彩那の言うように『あ・た・し・を・あ・げ・る』とは、とても口に出して言えないし…。
なんだか、今自分が考えていたことが恥ずかしくて、あたしは誤魔化すようにコーヒーを入れなおそうと立ち上がろうとした。
が、あんまり普段からお酒を飲まないあたしは、ワインを飲んでほろ酔い気分だったせいで、ついよろけて雅くんに抱きとめられた。

「美花、大丈夫か?」
「ごめんね、なんか酔っちゃったみたいで」

慌てて雅くんから離れようとしたが、しっかりと抱きとめられていてそれを許さない。

「雅くん?」
「俺、我慢できない。美花が、欲しい」

美花が欲しいなどと言われて、あたしの体はアルコール以上にカーッと熱くなる。

「うん。雅くんにあたしをあげる」

お酒の勢いも相まって、いつになく大胆な言葉を発してしまう。
さっきから驚かされっぱなしの雅巳だったが、こんな可愛いことを言われて理性などもうどこかに吹き飛んでしまった。
ぷっくりと膨らんだ艶のある唇に自分のそれを押し当てると即座に舌を入れる。
アルコールで敏感になっているのか、すぐに美花の口から甘美の声が洩れた。
初めてだから優しくとは思っていても、美花を欲しいという気持ちの方が上回ってしまう。
なんとかそれを押し留めると名残惜しさを感じつつも、彼女の唇から一旦離れた。

「ベット、行こうか」

黙って頷く美花を雅巳は、抱き上げるとベットの上にそっと横たわらせて照明をおとす。

「雅くん…」
「大丈夫、怖がらないで。俺を信じて」

今度はさっきとは違って、啄ばむようなくちづけを顔中に贈る。

「雅くん、くすぐったいよ」
「そぉ?」

少し落ち着いてきた様子の美花の耳たぶを甘噛みするとひゃっという声と共に雅巳から逃れようとする。
―――美花は、耳が弱いんだな。

「美花、耳弱い?」
「そん…な。いやぁん、雅くん」

そんな声を出されたら余計、雅巳が喜ぶことを美花はまだ気付いていない。
美花の反応に気をよくした雅巳は、首筋から鎖骨へと唇を這わせる。
雅巳が、1つずつカットソーのボタンを外すと淡いピンク色のレースの付いたブラが露になる。
この日のために選んだ下着は、美花の好きなピンク色でレースのいっぱい付いたすごく可愛いもの、美花の白い肌にこれまたよく映える。
それに…。
―――うわぁっ、おいおい、美花の胸ってこんなにデカかったか?
確かに付き合うようになってついつい目がいくことはあったが、今なんてそういうふうに見せる道具は色々あるわけで…現に雅巳も以前付き合っていた女性に騙された!と思ったこともしばしばあったし…。
中学までの美花は、特に胸が大きいとかそういう感じはしなかった。
制服ではあまりそういうのはわからないし、体育の時間でもそんなふうに思ったことはない。
それが今はこんなにも豊かになっていたとは…。
ゆっくりと布越しに手を添えると柔らかい感触が伝わってくる。
そのまま手を美花の背中に回して、器用にホックを外すと肩にかかったままのカットソーと一緒にブラの紐をずらす。
露になった胸の先端の薄いピンク色に染まった蕾が、ツンと上を向いて既に主張していた。

「雅くん、そんなに見ないで。恥ずかしい」
「綺麗だよ、美花」

右手で膨らみの輪郭をなぞり優しく揉み解しながら、蕾を指で刺激する。
そしてもう片方の膨らみの蕾を口に含んで、強く吸い上げた。

「んっ…はぁっ」

まさか、こんな声が出るとは思わなかった。
―――それに何?この感覚は…。
今まで感じたことのない感覚にあたしは、戸惑わずにはいられない。

「美花、声我慢しないで」
「でも…、あたし何か変なの」
「大丈夫、変なんかじゃないよ。俺を感じてる証拠だから」

暫くの間、雅巳は美花の胸を堪能すると腰のあたりから大腿に手を這わせる。
今日の美花はミニスカだから、既にお尻のところまで捲れ上がっていた。
ショーツ越しに秘部に指を触れると既にそこは薄っすらと濡れている。

「いやぁん」
「美花、いやじゃないだろう?」

無意識に足を閉じようとする美花の間に雅巳は、素早く体を挟む。
まだ服を着たままの雅巳は、上半身に纏っていたシャツを脱ぎ捨てた。
初めて見る雅くんの上半身は痩せていると思っていたが、程よく引き締まっていて思わず見惚れてしまう。

「雅くん、スポーツとかやってたの?」
「俺?勉強の方が忙しくて特にはやってないけど、美花にブヨブヨの体は見られたくないからね。こっそり家で腹筋とか鍛えてた」
「すっごく綺麗、なんか悔しいかも」
「俺より、美花の方がずっと綺麗だよ」

ちょっと膨れっ面の美花にくちづけを落とす。
するとまた顔を赤くする。
こんな美花が可愛くて、愛しくて。
雅巳は美花を怖がらせないようにくちづけをしたまま、片手でスカートのファスナーおろすと体から抜き取る。
もう一度、布越しに秘部を触れるとさっきよりもしっとりとそこは濡れていた。
そのまま、ショーツも一気に抜き取ると茂みの間からちょこんと顔を出していたピンク色の蕾を刺激する。

「はっ…んっあぁぁ」

―――やだ、なんなのよ。
今まで誰にも触れられたことのない部分に触れられて、あたしはどうにかなってしまいそうだ。

「美花、指を入れるよ。痛かったら、言ってね」

指って…。

「っんっ…」

雅くんに大事な場所を見られているという恥ずかしさもあるが、それ以上に感じたことのない感触をどう受け止めていいかわからない。

「痛い?」
「うっ、うん…大丈夫」
「じゃあ、もうちょっと指の数を増やしてもいいかな?痛かったら言って、すぐやめるから」

1本だった指が2本に増やされて、内壁を掻き回されると頭の中がフリーズしてしまいそうになる。

「んっ…あっ」
「大丈夫?やめる?」
「だ…大丈夫、や…め…ないで」

美花が我慢しているんだとわかっていても、雅巳はもうやめることなどできなかった。
だいぶ濡れてきてはいたが、初めての美花にはもう少し濡らさないと痛いかもしれない。
雅巳は、指を抜くとぷっくりと主張した蕾を舌で愛撫する。

「いやぁっ…ん、そ…んな…ところ」
「こうしておかないと痛いのは美花なんだよ」
「だって…汚い…」
「美花のここは、汚くなんてないんだよ」

尚も舌で愛撫を続けられて、美花はその刺激に背を仰け反らせながらもシーツをぎゅっと掴んで耐えていた。

「んっ…あぁぁぁぁ」
「美花、気持ちいい?」
「そ…ん…な…はっぁん」
「いいんだよ、恥ずかしがらないで。気持ちいいならそう言って」
「でも…んっ」

再び指を入れながら、舌で蕾を刺激する。
あたしはもう、どうにかなってしまいそうだ。

「はっぁぁん…雅…くん、あたし…変…になっちゃう」
「変になって」
「雅…くん…あぁぁぁっ」

そのまま少しの間、意識を失ってしまったようだ。

「美花、大丈夫?」
「あ…たし」
「うん、イった後、ちょっと気を失ってたみたい」

よく覚えていないけど、あれがイくってことなの?

「美花、俺もう我慢できないんだけど、入れてもいい?」

雅くんはまだジーパンをはいたままだったけど、既に男の人の大事な場所は大きく主張していて…。
美花が黙って頷くと雅巳は、ジーパンとトランクスを脱ぎ捨てて素早く持っていたゴムを身に付ける。
いつも持ち歩いているわけではないが、今日はもしかして…という思いからポケットに忍ばせていたのだ。
一方、美花は。
――― う…そ…。
あんなに大きなものが…入るの?父親のでさえも見たことがない美花にとって、それは衝撃的で…。

「美花、入れるよ」

めりめりっという音がして、大きな物があたしの中に入ってくる。
初めては痛いって聞いていたが、こんなにも痛いものだなんて…。

「んっ、痛っ」
「狭い…な」

思いの外、美花の部分は狭かったが、それよりも気持ちよさの方が勝ってしまう。

「ごめん、美花。やめようか?」

と言っても雅巳にはここでやめられるか正直自信がなかったが、美花のことを思えば自分だけの欲望を押し付けるわけにはいかない。

「あ…たし…は…大丈夫…だから…、お願い…続けて…」

美花の瞳からは、一筋の涙がこぼれていた。
それでも雅巳を一生懸命受け入れようとしている。

「少しの辛抱だから、我慢して」
「んっ…ああぁ」

悲鳴にも似た声が上がったが、ここまで来てしまっては後戻りなどもうできない。

「美花、全部入ったよ」
「嬉…しい。あたしの中、雅くんでいっぱい」
「そうだよ。美花の中、すごく暖かいね」

そのままの体勢で、雅巳は美花の涙を指で拭うとくちづける。
そして…。

「美花、愛してる」
「あたしも雅くんが大好き、愛してる」

今までずっと言おうと思っていたけど、なかなか言えなかった言葉。


『愛してる』


「俺、もう限界。動いていい?」

美花の返事を聞く間もなく、雅巳は腰を前後に激しく動かして挿入を繰り返す。
―――くっ、やべっ。
気持ちよすぎて、すぐにでもイってしまいそうだ。
それでも男として美花より先にイくわけにはいかず、なんとか持ちこたえるが…。

「んっ、はぁっああああ。ダメ、雅巳…イっちゃう…」
「美花っ、俺もイくっ…」

おそらく美花は無意識だったのだろうが、初めて雅くんではなく、雅巳と名前を呼ばれて恥ずかしいくらいあっけなくイってしまった。
お互い息が荒いまま、雅巳は美花の額に薄っすらと滲んだ汗に張り付いた前髪をそっとかき上げる。

「ごめんな、初めてなのに無理させて」
「ううん」

まだ美花の中に入ったままだったことに気付き、急いで彼自身を引き抜くと美花の口から甘い声が洩れた。
それに反応してしまいそうな雅巳だったが、これ以上美花に無理をさせるわけにもいかない。

「美花、素敵なプレゼントをありがとう。シャツも美花もずっと大切にするから」
「雅くん…」
「さっき、雅巳って呼んでくれたよね」
「え?」

言われてみれば、そう言ったかもしれないが…。

「昔のままの雅くんじゃなくて、特別な意味で今度から雅巳って呼んで欲しいんだ」
「で…も…急に」
「ダメ?」
「ダメじゃないけど…」
「じゃあ、呼んで」
「うん…」

一呼吸おいて、心の中で雅巳って何度も言ってみる。
すごく恥ずかしかったけど、彼の気持ちもわかるから意を決して口にした。

「雅巳」
「あ〜美花、どうしようすっげぇ嬉しいかも」

お互いまだ素っ裸だということも忘れて、雅巳は美花を抱きしめた。

「ちょっ、ちょっと雅くんたらっ」
「美花〜」

またもや雅くんに逆戻りしてしまったのが、彼にはちょっと不満のよう。

「だって〜」
「だっても何もないの、ほら雅巳って呼ばないともう一回やるよ。俺のここ、元気になっちゃてるんだから」

雅くんの固い物がウエストあたりに押し当てられて、あたしは体中が熱くなるのを感じていた。
しかし、まだあそこはピリピリとした痛みが残っているのに、もう一回なんて絶対無理!

「もうっ。雅巳のえっち、スケベっ」
「男はね、みんなこうなんだよ。特に好きな子の前ではね」

好きな子の前ではなんて言われて嬉しくないわけがないが、なんだかうまく誤魔化されているような気もしなくもない…。

「美花、もう一度言うよ。愛してる」
「私も愛してる、雅巳」

誓いのようなくちづけを交わすと二人は、抱き合ったまま深い眠りについた。


END


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