Happy Happy Traveling
STORY6
あっという間に楽しい時は過ぎて、明日はもう日本に帰る。
最後に思いっきり海で泳ごうと6人は、ホテルの敷地から繋がるビーチに出ていた。
「あ〜ぁ、もう今日で最後なんだね。なんだか寂しいな」
美花はすっかりお帰りムードに浸ってしまい、せっかく海に来ているというのに浮かない顔をしている。
「美花ったら、もう帰ることを考えてるの?今日は、まだ始まったばかりなのに」
帰るのは明日のお昼の便の飛行機であって、今日はまだ始まったばかりなのにと彩那は思う。
「だってぇ」
「美花ちゃん、ほらそんな暗い顔しないの。ね?彩那ちゃんの言うように今日はまだ始まったばかりなんだし、もっと楽しまなきゃ」
終わりのことを考えていたら、今を楽しむことなどできるはずがない。
すっかり元気を取り戻した美花は、早速海の中に入って行く。
「きゃっ」
少し海の中に入ったところで、美花がその場にしゃがみこむ。
「どうしたの?美花」
「美花ちゃん?」
心配した彩那と絵里香が、美花の側に近寄って来る。
「うん、なんか踏んじゃったみたい。痛〜い」
「どうしたんだ?」
そんな3人を見て、雅巳と一郎、龍も集まって来た。
「なんか、美花ちゃん足を切っちゃったみたい」
彩那の説明に雅巳の表情が一変する。
「え?大丈夫か、美花。ちょっと見せてみて」
雅巳が美花の足を見るとどうやら美花は割れた貝を踏んでしまい、足を切ってしまったようだった。
ちょっとだけ血がにじんでいる。
「部屋に戻って、消毒した方がいいな」
雅巳は、美花を抱き上げるとそのまま部屋に向かって歩き出す。
「え?雅くん、大丈夫。歩けるから」
「ダメだよ。バイキンが入ったりしたら、どうするんだ?」
美花が大丈夫だと言っても、雅巳は降ろしてくれそうにない。
―――周りの視線も気になるから、降ろして欲しいのに…。
美花を心配しつつもそんな二人を4人は、ラブラブだなぁ〜という思いで見送った。
部屋に戻るとそのままバスルームヘ行って、足を綺麗に洗う。
それほど傷は深くなさそうなので、消毒して絆創膏を貼っておく程度で大丈夫だろう。
でも、もう海で泳ぐのは無理そう。
二人は軽くシャワーを浴びた後、雅巳は美香の傷の手当てをする。
「ごめんね、雅くん」
「謝ることなんてないよ、たいしたことなくてよかったな。それより痛くない?」
「うん、平気。でも、もう海で泳げなくなっちゃったな」
―――最後の日だから、思いっきり泳ごうと思ったのに….
「そうだな」
「えっと雅くんは、みんなと一緒に泳いで来ていいからね。あたしは、部屋で待ってるし」
「どうして?せっかく美花とこうして二人っきりになれたっていうのに。美花は、俺をみんなのところに行かせたいの?」
「えっ…」
「ねえ、どうなの?」と雅巳は、美花の顔にぐーっと自分の顔を近づける。
―――そりゃあ、二人で一緒にいたいけど…。
でも、それって…。
「…っん…っ」
美花に考える隙を与える間もなく、雅巳は美香の唇を奪うと座っていたベッドの上に押し倒す。
「やっ…雅…くん。みんなが戻って来たら…」
「それは、大丈夫。みんなだって、そこはわかってるさ」
「ん?」
―――わかってる?
美花に理解できるはずもなく…。
みんなは気を利かせて、当分戻って来ないに違いない。
そんな美花を可愛いなぁと思いつつ、雅巳は美花が着ていたキャミソールワンピースの肩紐の結びを解く。
さっき着替えた美花は、肩で紐を結ぶタイブのキャミソールワンピース姿だった。
「ちょっ…雅…くん…待って…」
「少しならね」
「うっ…」
雅くんはこういう時、イジワルだなと思う。
だけどまだ陽も高いというのにこれは…。
「こんな明るいのに」
「たまには、いいんじゃない?」
「たまには、って…」
「決してみんなと一緒が嫌だっていうんじゃないんだ。でも、やっと二人っきりになれたんだし、俺我慢できない」
同じ部屋で寝ていたといってもやはり隣の部屋が気になって、こういうことはできなかった。
せっかくのチャンスだし、さすがに雅巳も我慢の限界があったわけで…。
再び美花の唇を自分のそれで塞ぎ、素早く舌を入れるといやと言いつつも美花は観念したのか舌を絡めてくる。
暫くの間、美花の唇を堪能するとあっという間にブラまで外してしまい、露になった美花の二つの膨らみに手を添える。
ふわふわしていて、マシュマロのような手触りが心地いい。
真っ白でスタイルのいい美花の水着姿を知らない男どもになどさらしたくないなと改めて雅巳は思う。
鎖骨の辺りにたくさんの赤い花を咲かせて、既に硬く主張しているピンク色の蕾を指で弾くと甘い声と共に美花が背中を大きく反らせた。
「…やぁ…んっ…」
「いやじゃないだろう?美花、気持ちいいって言って」
「…そ…んな…ぁん…」
そのまま雅巳は蕾を口に含み、舌で転がしたり優しく甘噛みするともう美花は自分がどうなっているのかもわからないくらいになってしまう。
ワンピースを体から引き抜き、秘部を布越しに指で掠めるともうそこはかなり濡れていた。
「美花、もうこんなになっちゃって」
「そういうこと恥ずかしいから、言わないで…」
「どうして?全然、恥ずかしいことなんかじゃないだろう?もっともっと俺を感じて」
ショーツを脱がすとちょこんと顔を出した花弁に指で触れる。
「…んぁ…ぁあっっ……」
逃げようとする美花をしっかり抱きとめて、雅巳は離さない。
そのまま中心部に指を入れると中から蜜が溢れ出す。
そろそろ限界に近いであろう美花を一回イかせるためにさらに指を増やして、刺激を加える。
「あぁぁぁ…んっ…」
声と共にぐったりとしてしまった美花に雅巳は、優しくちづける。
「大丈夫?」
「う…ん…」
「まだまだ、だから。覚悟してね」
「え?」
―――覚悟って…。
雅巳は着ていた自分の服を全て脱ぎ去ると素早くゴムを着けて、ゆっくりと美花の中へと自身を沈める。
この瞬間が、美花と1つになれたのだと実感する。
「美…花…くっ…」
気持ちよすぎて雅巳はすぐにでもイってしまいそうだったが、それは男として少々情けない。
「っあぁぁぁぁっん…雅…く…ん…」
一度イって敏感になっていた美花には、二度目は早い。
「美…花…愛してるっ」
「雅…巳…あ…たし…も…愛…して…る」
二人は、同時に頂点に達するとそのまま果てた。
◇
「ただいま〜。美花、雅くん?」
部屋にいるはずの二人だったが、彩那が名前を呼んでも返事がない。
「あれ?どうしちゃったのかな」
「もしかして、眠ってるのかしら」
絵里香と二人で話していると部屋から目を擦りながら美花が出て来た。
どうやら、絵里香の予想通りだったようだが…。
「みんな、お帰り。あたし、なんか眠ってた」
「そう。ん?」
彩那と絵里香には、美花の胸元に赤く色づいたものをが目に入る。
―――ふふふ…そういうことね…。
「どうしたの?二人とも。なんか楽しいことでもあった?」
「まぁねぇ。それより、美花。日焼けはしなかったけど、赤くなっちゃったわね」
「え?!」
二人の視線の先に美花が目を向けると胸元に赤いものが…。
さっき、雅巳がつけたものに違いない。
―――やだっ、雅くんったらっ。
「みんな、戻ってたのか?」
暢気に部屋を出て来た雅巳と美花を見比べながら、彩那と絵里呑はまたも笑みが込み上げる。
「もうっ、雅くんったらっ!」
クスクスと笑っている彩那と絵里香に一人怒っている美花。
「美花、どうしたんだ?」
「雅くんなんてっ、知らないんだからっ」
すっかりご機嫌斜めの美花に雅巳は、何が何だかさっぱりわからない。
「あ〜ぁ。美花ちゃん達も、とうとう喧嘩しちゃったかぁ」
あんなに仲が良かった二人だけど、最後の最後で喧嘩してしまうとは…。
まぁ、あの二人のことすぐに仲直りするでしょうけどね。
とにもかくにも色々あったけれど、楽しい旅行だったことには変わりない。
またみんなで来たいな、そう思う美花と雅巳だった。
END
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