「山崎さん。悪いんだけど、これ急ぎで届けてくれないかな?」
「手違いがあったみたいで、横浜支店に書類が届いていないみたいなんだ」と沙彩のところに来たのは、篠島主任。
山崎 沙彩(やまざき さや)は日本IMHに入社して半年になるが、配属先が調達部で彼の下だった。
同期の女子からも羨ましがられるほど篠島主任は素敵な人だったけれど、それ以上に素敵な彼女がいるのは社内でも有名な話。
沙彩がまだ入社する前はそんな二人のバトルを知らない人はいないくらいだったそうだが、残念なことに今ではすっかり落ち着いてしまったらしい。
「はい、わかりました」
「横浜支店の場所と担当者の名前はこのメモに書いてあるから、何かあったら電話して」
篠島主任からA4サイズの封筒とメモを受け取ると沙彩は、急いで会社を後にした。
◇
書類の届け先は、沙彩の会社のある駅から電車で30分程のところにある日本IMH横浜支店。
あまり外に出ることがない沙彩にとっては、同じ会社といっても少し緊張してしまう。
IDカードを提示してビル内に入ると目的の場所は、エレベーターで上がった5Fにあった。
「すみません。本社調達部の山崎と申しますが、広野さんはいらっしゃいますか?」
フロア入り口近くを通りかかった男性に声を掛けると「ちょっと待ってくださいね。席はここなんだけど、どこに行ったかなぁ」とその辺を探しだした。
どうやら広野さんは、席を外していたらしい。
篠島主任からは広野さんが不在なら誰か別の人に言付けても構わないと言われていたので、沙彩は声を掛けた人に渡して帰ろうとすると「あっ、いたいた。広野課長、お客さんですよ」という声が聞こえた。
しかし、声はするものの沙彩には広野さんの姿は見えない。
すると向こう側の机の下から、なにやら人影が…。
「田村、なんだ?」
「だから、広野課長にお客さんですって」
「お客さん?」
広野課長が立ち上がって、沙彩の方へ顔を向ける。
「「あっ!」」
お互いの声が重なった。
それもそのはず、二人は顔見知りだったのだから。
「あの…本社調達部、山崎と申します。篠島からの書類をお持ちしたのですが」
「あっあぁ、わざわざどうも。これを待ってたんですよ」
「おい、田村。これ、すぐに処理頼む」と広野課長は、田村という男性に持ってきた書類を渡す。
「すみませんね、こんな格好で。なんか配線がおかしいみたいで、直してたんですよ」
広野課長はネクタイを胸ポケットに入れてワイシャツの袖を捲くった格好だったのだが、机の下にもぐっていたのはそのためだったようだ。
他にも数人、まだもぐっている様子。
それにしても課長自らが、机の下にもぐってそんなことをしているなんて…。
「では私は、これで失礼します」
「あっ、待って」
用事も無事済んだので、沙彩が自社に戻ろうとすると広野さんに呼び止められた。
「急いで戻らないと駄目かな?」
「えっ?」
「あぁいや、ちょっとお茶でも」
「課長、なに会社でナンパしてるんですか?」とすかさず、田村さんのツッコミが入る。
「田村、うるさい。俺がいつ、ナンパしたんだ」
「たった今」
この二人はとても仲がいいようで、まるで漫才をやっているようだった。
そんな光景に自然と沙彩の顔にも笑みがこぼれた。
「ほらっ、お前が変なこと言うから笑われたじゃないか」
沙彩は、急いで真面目な顔に戻る。
「だいたいなぁ、こういうことを俺にさせる方が間違ってるんだ。後は任せたから」
「課長、ずるいっすよ〜。そうやって、逃げるなんて」
「田村、人聞きが悪いこと言うな。俺は、お客様の相手をするだけだ」
まだ田村さんのブーイングが聞こえるが、広野課長はそれを無視して沙彩をフロアの外に連れ出した。
「お茶とか言っておいて、こんなところで申し訳ないんだけど」
そこはエレベーターホールの脇にあるちょっとした休憩所のような場所で、飲み物の自動販売機の横に小さ目のテーブルと椅子がいくつか置いてあった。
「えっと、山崎さんはどれがいい?」
広野課長は、自販機にコインを入れて沙彩にどれがいいかと尋ねた。
「えっ、私はいいですよ」
「遠慮しなくていいから」
あまり拒むのは失礼と沙彩は、お茶を指差した。
ガチャンという音と共に出てきた缶を沙彩に手渡すと広野課長は、再びコインを入れて自分の分のブラックのボタンを押す。
「ありがとうございます」
「どういたしまして」
二人は、向かい合って腰をおろした。
「いや、ちょうどよかったよ。あいつら何でも俺にさせてさ。そりゃ、一番暇なのは俺なんだけど。でもまさか君だったとは、山崎さんって言うんだね。下の名前は、なんて言うの?」
「あっはい、沙彩です」
「さやちゃんか。字はどう書くの?」
「え?」
いきなり名前をそれもちゃん付けで呼ばれて、沙彩は驚きと恥ずかしさで顔を赤らめた。
「えっと、沙はさんずいに少ないって書きます。彩は、いろどるって書いて”さや”って読みます」
「沙彩ちゃんって、可愛い名前だね。君にぴったりだよ」
―――この人、誰にでもこんな恥ずかしいこと言うのかしら?
益々、沙彩の顔が赤くなったのは言うまでもない。
「ところでララちゃんは、元気かい?」
「えっ、あっはい元気ですよ。もう家の中で、走り回ってますから」
「そっか」
会話が飛んでいるように思えるが、ララと言うのは沙彩の家で飼っている犬のことである。
まだ家に来て半年ちょっとのメスのミニチュアダックスフントだったが、ちょうど沙彩が就職したのと同時期に山崎家にやって来た。
そのララのことをなぜ広野課長が知っているかと言うと最近、ララを散歩に連れ出すようになった沙彩がコースになっている近くの川原で彼に会うからだった。
「金太郎くんは、元気ですか?」
「あぁ。あいつなら、俺が家の前を通る度に吠えてるよ。今朝も思いっきり吠えられたし、ったく俺に散歩に連れて行ってもらってるんだっていう恩がないんだよな。あの犬は」
沙彩には犬に向かって真剣に文句を言う広野課長が、なんだかおかしかった。
言い忘れたが、金太郎くんとはオスの柴犬で、広野課長がいつも連れている犬のこと。
「金太郎くんは、誰に一番懐いているんですか?」
「そうだなぁ、やっぱり家の主人である伯父さんかな?いや伯母さん…いや、違うな。お嫁に行っちゃったけど娘の有紀さんだろうなあ」
伯父さんに伯母さんに娘の有紀さんとは、てっきり沙彩は広野課長の家で飼っている犬だとばかり思っていたが、どうやら違うようだ。
「俺さ、伯父さんが持ってるマンションに住んでるんだ。すぐ隣に住んでるから、お前たまには運動しろとかなんとかこじつけて散歩させるんだよ」
「そうだったんですか?」
広野は、父親の兄の所有するマンションを借りて住んでいた。
会社にも近く、家賃を安くするからと言われたのが理由だったけれど、その代わり犬の世話もしろと押し付けられたと言った方がいいだろう。
「沙彩ちゃんがうちの会社に勤めていたなんて、世の中狭いよな。もしかして、新人で篠島君の下についた可愛い子って君のことなのかな?」
確かに新人で篠島主任の下についたのは自分ひとりなので沙彩に間違いないと思うが、可愛い子っていうのはどうだろう…。
「そう言えば、沙彩ちゃん。情報技術部の清水って、知ってる?」
「清水さんって、課長さんの?」
「そう。俺、あいつと同期なんだよね。篠島君とも仲がいいみたいで、しょっちゅう君の部に来るだろう?彼の下に可愛い子が入ったってワザワザ俺にメールを送ってくるんだ。俺以上にあいつは暇だな」
―――そうだったの?
情報技術部の清水課長というのは、日に一回くらいは沙彩の上司である篠島主任のところにやって来る。
とても爽やかな人で、カッコいいから社内でも人気が高い。
沙彩にいつも声を掛けてくれるので、篠島主任と清水課長という二人のいい男に囲まれてと周りからは羨ましがられていた。
しかし、わざわざメールを送るというのは、どうなんだろうか?
でも、あの清水課長と広野課長が同期だったなんてね。
本当に世の中狭いなぁと沙彩は思った。
「だけど、あいつも運がないよなぁ。沙彩ちゃん、篠島君の彼女って知ってるだろう?」
「はい。永峰主任ですね」
永峰主任を知らない人は、まずいないだろう。
すっごく綺麗で仕事もできて、それでいて篠島主任にあれだけ言えるのは、彼女だけだったのだから。
沙彩に会うといつも『大丈夫?あいつにイジメられてない?』と言うのが口癖になっていて、それを聞いている篠島主任はいつも苦笑していた。
優しくて、沙彩にとってはお姉さんみたいな存在だった。
「そう。清水のやつ、永峰さんに迫ったらしいんだけど、かわいそうにフラれちゃって」
「これ内緒の話だから」と言う広野課長だったが、あの清水課長が永峰主任を好きだったなんて…。
「今度は、沙彩ちゃんも俺に取られるなんて。あいつ、ほんとついてないよな」
そして小さい声で「勝った」と言う言葉。
鈍感な沙彩は、この時広野課長の言った意味がわからなかった。
◇
広野課長とつい長話になって、沙彩は社に戻るのがかなり遅くなってしまった。
「山崎さん遅かったね。向こうで、何か問題でもあった?」
「いえ、すみません。知っている方が、広野課長だったものでつい…」
「へぇ山崎さん、広野課長の知り合いなんだ。広野課長話し好きだし、山崎さん好みそうだから、もしかして気に入られたかな?」
「えっ…」
―――篠島主任の言葉がもし本当なら、ものすごく嬉しいことだけど…。
「でも、これ清水課長に知られるとうるさいから、内緒な。あの二人、どっちが先に結婚できるかって競い合ってんだ」
―――そんなことを競い合っていたなんて…。
まだ会社に入ったばかりの沙彩には結婚など考えられないが、二人はもうすぐ30だと聞いている。
でも、あんなに素敵な二人に彼女がいないわけがないと沙彩は思った。
+++
週末の土曜日、沙彩はいつものようにララを連れて散歩に出た。
平日は母親が担当していたが、休みの日だけは沙彩の担当になっていた。
それにもしかして、広野課長に会えるかもしれないし…。
いつもよりウキウキした気持ちで外に出たが、今日は天気もよくて最高の散歩日和。
近くの公園を通って川原までは15分ほどの距離、休みの日ということもあって野球をしている子供達やジョギングをしている老夫婦なども見られる。
しかし、近くを見回してみたが、広野課長と金太郎くんの姿はない。
『今日は広野課長、来てないなぁ…』
もしかしたらという思いで来たけれど、今日は会えないみたいと少し寂しい沙彩だったが、暫くララとボールを使って遊んだ後に仕方なく家に戻ろうとした。
その時、いつもあまり吠えないララが吠え出した。
「どうしたの?ララ」
ララの視線の先にはまだ遠くだったが、金太郎くんに引っ張られるようにして走って来る広野課長の姿が見えた。
―――広野課長?
沙彩の顔に笑顔が戻る。
「沙彩ちゃんっ…。良かった、もう帰っちゃったかと思ったよ」
まだ息が荒い広野課長は、そのまま芝の上に座り込んでしまった。
そんな彼の顔を金太郎くんが、ペロぺロと頬を舐めている。
「今日は、いらっしゃらないのかと思ってました」
「もう少し早く出て来るつもりだったんだけど、こいつがダダを捏ねてさ」
金太郎くんの頭を撫でながらも、少しだけ怒ったように言う広野課長。
本当は、広野が寝坊しただけなのだが…。
「あのさ…。沙彩ちゃん、もう帰っちゃう?」
「え?」
「いや、ちょっと話がしたいかなって思って…」
「ダメかな?」と広野課長。
もう少し話がしたいと思うのは沙彩も同じだったが、それを広野課長の口から聞けたのはすごく嬉しかった。
「いえ、大丈夫です。今日は、予定もないので」
「ほんと?」
広野課長の顔が、ぱっと明るくなった。
なんとわかりやすい人なんだろう?と思ったが、そんな正直なところも彼の魅力なのかもしれない。
やっぱりこの時も話に花が咲いた二人は、かなり長い時間そこにいたのだが、沙彩が家に帰ると母親に一体どこまで行っていたの?と聞かれ、『ララが、なかなか帰ろうとしないから』とつい言ってしまった。
2匹の犬たちは、いいように二人の間に使われているのかもしれない。
+++
それから週末になると広野課長とのデート?!が、沙彩の日課になっていた。
もちろんララと金太郎くんも一緒だったが、その日が来るのがとても楽しみだった。
「沙彩ちゃん、大丈夫?篠島にイジメられてない?」
調達部に来ていた憂さんが、いつものように沙彩に声を掛けた。
「大丈夫ですよ。篠島主任は、優しいですから」
「ほんと?もし、困ったことがあったらあたしに言ってね」
「こら、永峰。お前、山崎さんに余計なことを吹き込まなくてもいい」
沙彩と憂さんの会話を聞いていた篠島主任が、すかさず会話に入ってくる。
「あら、吹き込むなんて失礼ね。あたしは、事実を言っただけでしょ?」
こんな二人が本当に付き合っているのだろうか?
沙彩には想像がつかなかったが、愛香さんに聞いた話によると篠島主任の甘甘ぶりは相当なものらしい。
二人だけの時の篠島主任は、優しくて憂さんしか見えないんだろうな。
沙彩もこんなふうに素敵な彼氏がいたらなと思う。
ふと…広野課長だったら、どうなんだろうか?
きっと、篠島主任のように甘いんだろうなぁ…。
「沙彩ちゃん、なんだか嬉しそうだけど。もしかして、彼氏でもできた?」
「え?」
不意をつかれた沙彩は、どう返していいかわからない。
彼氏はできないけど、好きな人は…。
「当たってる?」
「いえ、彼氏なんて…」
「じゃあ、好きな人」
「憂さんは、何でもわかるんですね」
「そっかぁ。とうとう、沙彩ちゃんにも好きな人がねえ。じゃあ、今度相手がどんな人かゆっくり教えてね」
憂さんは、沙彩の肩をポンと叩くと自分の部署に戻って行った。
◇
それから暫くして沙彩は、憂さんと愛香さんに誘われて食事に来ていた。
もちろん今夜の話題は、沙彩の好きな人はどんな人なのかという話である。
沙彩の部署に女性はいるが、みんなかなり年上の人で、沙彩のような新人が入っていけない風潮にあった。
だから憂さんや愛香さんが、こうやって誘ってくれるのは正直嬉しい。
「さぁ、沙彩ちゃん。ゆっくり聞かせてもらうわね」
二人の目がいつもより輝いて見えるのは、店内の照明のせいなんかじゃなかったと思う。
「好きな人って、どういう人なの?愛香さんが、沙彩ちゃんに相応しい人かどうか、判断してあげる」
愛香の言い方に思わず笑ってしまう沙彩だったが、広野課長のことを話したらどういう判断がくだるのだろうか?
「はい。私、犬を飼っていて週末は近くに散歩に行くんです。そこでよく会う人なんですけど、この前篠島主任に書類を持って行くように言われて横浜支店に行ったんですが、そこの課長さんだったんです」
「へぇ?偶然ね。で、課長って誰なの?」
今度は、憂さんの質問だった。
「広野課長と言って、情報技術部の清水課長の同期だそうです。仲もいいみたいですね」
「清水課長の同期?わかった。広野課長って、たまに経理部に来るのよ。里穂が騒いでるから、あたし見に行ったのよね。なんとかっていう若手俳優に似てて、超カッコいい人。それでいて話好きのすっごい面白い人よね」
即座に答えたのは、愛香さんだった。
さすが、いい男チェックが早い愛香さんである。
それにしても他所の部署の人間まで知っているとは…。
「そうなの?全然知らない。さすが愛香ね」
「あたしを誰だと思ってるのよ。まぁ、憂には篠島くんがいるから、どんないい男でも目に入らないでしょうけどね」
「何言ってるのよ。愛香には、素敵な旦那様がいるのに」
「あいつ?全然、素敵じゃないもん」
こんなことを言っている愛香さんだったが、本当は旦那様にメロメロなことを憂さんも沙彩もちゃんと知っていた。
「沙彩ちゃんは、その広野課長のことが好きなのね?」
憂さんにそう聞かれて恥ずかしい気持ちもあったが、沙彩は小さく頷いた。
「そっかぁ、で、脈はどうなの?ありそう?」
愛香の問いに微妙な表情を見せる沙彩。
あの日から、散歩に出掛けて広野課長に会わないことはない。
そして、時間も忘れて話に夢中になっているのも事実。
多分、嫌ではないと思うが、それ以上の進展は今のところないし、広野課長からは携帯の番号もメールのアドレスも聞かれていない。
「わかりません。ただ、散歩中に会って話をするだけなんで」
「話を聞く限りだと広野課長も沙彩ちゃんに気がありそうなんだけどね。でもなんで、携帯番号やメルアド聞かないのかな」
確かに愛香さんの言うようにそれだけ話が弾むようなら、携帯番号やメルアドを交換するのは自然の流れのように思えるのだが…。
「広野課長、軽い男って思われるのが嫌なんじゃない?」
「そっかぁ。そうよね、いくら仕事で知り合ったわけではないにしても、相手は同じ会社の課長なんだもんね。そんな簡単には聞けないかな」
「ってことは、沙彩ちゃんから言うしかないんじゃない?」
「えぇぇぇ?!」
憂さんの爆弾発言に沙彩は、変な声を上げてしまった。
いくらなんでも、自分からそんなことを言えるはずがない。
「そうよ。沙彩ちゃんから、広野課長に携帯番号とメルアド教えちゃえばいいのよ。それか、いっそのこと好きですって言っちゃえば?」
「そんな、愛香さんまで…」
「大丈夫、沙彩ちゃんに好きって言われて断る男なんていないから」
―――憂さん、そういう問題ではないと思うんですが…。
この二人に言われると言い返せない。
でも、電話番号を教える勇気はないけれど、メルアドだったら…広野課長メールくれるかな?
今度散歩に行く時に思い切って言ってみようかな、そう決心した沙彩だった。
◇
何度も何度も鏡の前で練習して、沙彩はいつものように週末ララを連れて散歩に出掛けた。
しかし、その日はいくら待っても広野課長と金太郎くんの姿は現れることなく、沙彩はがっかりした気持ちで家に戻ったのだった。
―――広野課長、どうしたのかしら?
きっと何か用事があったんだろう。
特に約束しているわけではなかったし、毎週会えたのは単に偶然が重なっただけなのかもしれない。
そう気を取り直した沙彩だったが、次の週も広野課長に会うことはできなかった。
← お話を気に入っていただけましたら、ポちっと押していただけるともしかして…。
※ このお話はフィクションです。実在の人物・団体とは、一切関係ありません。作品内容への批判・苦情・意見等は、ご遠慮下さい。
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