Mini Mini STORY ドラマみたいな恋がしたい 3 |
「彼女が、結婚…」 突然のスクープ記事に俺はどう、その事実を受け止めていいかわからないでいた。 『好き』と言われて、本当は嬉しかった…。 こんな俺を好きだと言ってくれた彼女の気持ちがとても。 その彼女が、別の男と結婚なんて…。 だからって、今の俺には何も言う権利なんてない。 決めたのは、彼女なのだから。 「いいのかよ」 「え?」 「お前も好きなんだろ、彼女のこと」 「俺は…」 長い付き合いの親友には、俺の気持ちなんて全てお見通しなのだろう。 …あぁ、好きだよ。 だけど、それをここで言ってどうなる? 今更、彼女の気持ちを掻き乱したって遅いんだ。 「何、カッコつけてんだよ。彼女は自分の立場なんか捨てて、お前に本音でぶつかって来たんじゃないのか?なのに、お前は逃げるのかよ」 逃げるのか…。 そうだ、俺はただ逃げていただけ。 いつかは、気持ちが離れていってしまうんじゃないか。 怖かったんだ、愛されることも愛することも…。 「記者会見場は―――」 「車なら、とっくに用意できてるさ」 ニヤッと白い歯を見せて笑う親友に感謝しつつ、俺は急いで彼女の元へ。 そして、今度こそ。 To be continued... |