Mini Mini STORY
ドラマみたいな恋がしたい
7
「…そん…な…ぁっ…っ…ん…」
「今夜の桜は、すっごい乱れてる」
「…んぁっ…はず…か…しい…から…い…わ…な…い…でっ…」
「どうして?俺は、めちゃめちゃ嬉しいけど」
―――だって…。
自分でもわかってる、いつになく乱れてるってことくらい。
でも、それは信哉がすっごく優しいから。
お姫様抱っこしてベッドまで運んでくれて、キスしてってねだると『いいよ』って。
そして、何度も『愛してる』と囁いてくれた。
こんな甘い時間を過ごしたことなんて一度もなかったから…体が勝手に反応してしまう…。
「…ぁ…っん…しん…や…っ…」
「桜、どうして欲しいの?ちゃんと言ってくれないとわからないだろう?」
「…っ…ぁ…い…じ…わるっ…」
――もっと、奥まで…。
そう思っても、言えるはずない。
ただでさえ、こんななのに…。
「ほら、桜。どうして欲しいの?」
「…も…っと…」
「もっと?」
「…れ…て…」
「ん?聞こえないよ」
―――信哉の意地悪っ。
「さ・く・ら」
「…だっ…てぇ…」
「言って?どうして欲しいの?俺、桜に気持ちよくなって欲しいから」
「…い…れて…奥…ま…で…っ…」
「いい子だ。桜」
信哉は触れるだけのキスを唇に落とすと、奥まで自身を埋める。
平静を装っていたが乱れていたのは桜だけじゃない、信哉だってそれは同じ。
『近藤さんがそう言ったってことは、お前にもっと優しくして欲しいんだよ』
勝彦が言っていた言葉を思い出す。
その後、言われた今更って思いもあったのは確か、韓国ドラマを見てもこっぱずかしいと初めはまともに見てもいられなかった。
それがどうだろう、やってみればお互いの想いまで深くなったみたい。
桜をぎゅっと抱きしめると、最奥まで突き上げる。
「…っあぁぁ…っ…ダメぇ…し…んや…イ…ちゃ…うっ…っ…」
「…桜…一緒に…っ…」
自身を解き放つと、信哉は崩れるように倒れ込んだ。
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