始まりはHoly Night
STORY20

R-18

「…っぁ…っん…りょ…っ…」

どんどん色っぽくなっていくノエルを見て、これは自分がそうさせたのだと勝手に満足している遼。
可愛らしくて優しくて、時には間違った方向へ行ってしまいそうになるのをしっかりサポートしてくれる。
どれだけ、彼女に助けられたことか。
今回の件だって、ノエルがいなかったら父親とも険悪なムードのままだったかもしれない。
もう、彼女なしの自分など遼には考えられなかった。

「ノエル、愛してる」

彼女を抱き上げベットの中央にそっと横たわらせると、覆いかぶさった遼はやさしくくちづける。
艶やかで柔らかな唇、この感触は一度味わってしまうと止められない。

「…ぁっ…ん…っ…」

浴衣の紐を解き、露になった彼女の絹のような白い肌に目が釘付けになる。
触れることができるのは自分だけ、こんなにも独占欲が強かったのかと。
…俺だけのノエル、俺だけのモノ。

背中に手を回してブラのホックを外し、膨らみに手を添えて優しく揉みながら既に感じて固くなっているピンク色の蕾を指で弾く。

「…はぁっ…ん…っ…」

弓のように背を反らせるノエルは、心なしかいつもより感度もいいみたい。
なんとなく修学旅行で密会しているような気分もしなくもないが、そんなスリルもより一層二人の気持ちを高ぶらせていたのかもしれない。

「今日のノエルは、すっごく色っぽくてヤバイな」
「…っ…そ…んなっ…こ…ぁ…っ…」

―――そんなことっ。
蕾を吸われて舌で転がされると、ノエルは頭の中がフリーズして言葉にならない。
本人は意識していたわけではないけど、やっぱりこういうところに来ているというのは多少あったのかも。

「我慢しないで、もっと乱れたノエルが見たい」
「…もうっ、遼…ったら…やぁ…っ…」

恥ずかしさで頬を染めるノエルがまた、余計に遼のハートをソソル。
…ノエルが、悪いんだからな。
ショーツを抜いて秘部に指で直に触れると、そこはしっとりと濡れていて…。

「…はぁっ…ぁっ…っ…んっ…」

身を捩るノエルの足をしっかりと押さえ、舌で秘部を刺激する。
…ノエルもっと乱れて、俺の前でだけ。
指を差し入れ内壁を掻き回すと中からは蜜が溢れ出してくる。

「…あぁぁぁっ…んっ…イっ…ちゃ…ぁっ…」
「いいよ、イって」

余裕のあるフリをしていた遼も、ノエルの甘い声に本当はすぐにでも彼女の中に入りたかった。
変なところで強がったりして…。

「…あぁぁぁぁ…っ…ぁっ…」

イったのか、体の力が抜けてグッタリしたノエル。
さすがの遼も我慢の限界に達し、身に纏っていた浴衣を脱ぎ捨てると用意してきたゴムを自身に着ける。
初めから部屋に誘うつもりだったとは、ここだけの話。

「ノエル、入れるよ」

まだイったばかりで敏感になっているノエルの中は、温かくて心地良くて。
…本気でヤバイ。

「…っん…あぁぁぁ…っ…」
「…くっ…ノエ…ル…そんなに…締める…なっ…」
「…って…っ…」

―――言われても、わかんない…。

「…やぁぁぁっ…っ…んっ…ぁ…」

遼は腰を密着させて、最奥まで突き上げる。
このままでは彼女を壊してしまう…そう思っても、体が勝手に動いて止まらない。

「ノエル、好きだ。愛してるっ」
「…ぁっ…あ…たし…も…好…き…っ…」

「一緒に」
しっかりと手を握り、二人は夢の世界へと導かれて行った。


そのまま眠ってしまったノエルが目を覚ますと、穏やかな顔で見つめる遼。
嬉しさと恥ずかしさの入り混じったノエルのおでこに彼は優しくくちづけた。

「ずっと見ていたんですか?」
「あぁ、ノエルの寝顔は見ていて飽きないからな」
「え…やだっ、恥ずかしい」

遼の胸に顔を埋めてしまったノエルの髪を優しく撫でながら、真っ赤になっているであろう彼女を頭の中で想像する。
…ずっと見ていたい、ずっと一緒に。

「あのさ、今度両親に会ってくれないかな。この前、親父にノエルのことを話したら、家に連れて来いって」
「え、ご両親に?」

「うん」と頷く遼にノエルは急に不安になる。
彼は、大企業の将来社長になる人。
改めて思えば、そんな自分とは全く違う世界の人と付き合っていたのだと…。
―――あたし…。
ご両親に会ったら、こんなあたしを見て何て言うかしら…。
もしかして、付き合うのを止めろって言われるかも。

「でも…」

ノエルの気持ちは遼にもわかっているつもり。
理解ある両親だから必ず彼女を気に入ってくれるに違いないという確信はあっても、本人はそうもいかないだろう。

「心配しなくても大丈夫。親父には、同じ会社に勤めてることも全部話した上でのことだから。っていうかさ、こうして社員旅行の余興も無事に終えることができたのはノエルのおかげだからな」
「それとこれとは…」

―――余興とご両親に受け入れてもらえるかどうかは、ちょっと違うと思うんだけど…。
首を傾げるノエルに遼は、「心配要らないから」と大きく頷いてみせる。
本当に大丈夫かな…。



次の朝、ノエルはこっそり自分の部屋に戻ろうと遼の部屋をそっと出る。
亜佐美が上手く言ってくれているとは思うけど、ちょっと気が引けたりもして。

「おっと、失礼」
「すみません。あ…」

足早に歩いていたせいか、角を曲がろうとした時にちょうど通り掛かった男性とぶつかりそうになったが…。
―――げっ、社長…。
初め、専務の遼はわからなかったけど、さすがに社長の顔は知っている。
まさか、こんなところで顔を合わせることになろうとは…。

「おっ、おはようございます。社長」
「おはよう」

ホテルは貸切になっているから、うちの会社の社員しかここには宿泊していない。
―――どうしよう…。
名前を名乗るべきなのか、それとも…。

「ノエルさん?」
「えっ、どうして私の」

驚きで目をまん丸に見開いているノエル。
―――何で社長は、あたしの名前を…。

「あぁ、やっぱりそうでしたか。いえ、何となくそうではないかなと」

一人朝風呂を満喫してきた遼の父は、奥の通路からやって来たノエルを見てすぐにピンとくるものがあった。
『めちゃめちゃ可愛くて』と言っていた息子の言葉も頷ける。
そうは言っても、ノエルにしてみれば自分が知られていたことの方が意外で、どう対応していいのか…。
―――きっと、遼の部屋から出てきたのもバレちゃったわよね。
あぁ、どうしよう…。

「あなたのおかげで、私の楽しみを奪われなくて済みましたよ。楽しい時間をありがとう」
「いっいえ、私は何も…」

いきなりお礼を言われて、ノエルは益々固まって言葉も出てこない。

「近いうちに家にいらして下さい。遼にあなたのことを聞いて妻に話したら、すぐにでも会いたいと言ってましたので」
「はぁ…」

それは喜ぶべきなのか、それとも覚悟を決めるということなのか…。
複雑な表情を浮かべるノエルに社長は優しくこう言った。

「遼を息子を頼みますよ」

一瞬、何を言われたのか理解できなかったノエルは数秒遅れて返事を返す。

「こっ、こちらこそ。よろしくお願いしますっ」

ノエルが頭を下げると社長である遼の父は、ニッコリと微笑んで自分の部屋に向かって歩いて行った。
その後姿を見送りながら、将来のお義父さんになるのかもなんて気の早いことを思ったりもして…。

―――そうなったら、いいな。

ボーっと見つめていたノエルは、「やだっ、早く戻らなきゃ」と慌てて自分の部屋に戻って行った。


END

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