Memory
3

R-18

暫くして、翔(カケル)が部屋に戻って来たが、バスタオルを腰に巻いただけの彼の想像以上に鍛え上げられた体に思わず美鈴の目は釘付けになった。
勉強ばかりしていた彼氏とはかなり違う。
何か、スポーツでもしていたのだろうか?

「広瀬君、部活か何か、やってるの?」
「僕ですか?中学から高校2年まで、ずっと水泳をやってました」
「だから、こんなに逆三角形の体なのね?ちょっと、びっくりしちゃった」
「今は全然ですから、筋肉もだいぶ落ちてますよ」

謙遜気味に話す翔(カケル)だったが、若いというのはすごい。
そっと腕に手を触れると、ピクピク筋肉を動かして見せる。

「あっ…」
「先生、僕…」

急に抱き寄せられて、美鈴は背の高い彼の胸にすっぽり収まってしまう。
素肌と素肌が触れ合って、彼の緊張しているのか、鼓動まで伝わってくるようだ。

「大丈夫、何も恥ずかしいことなんてないの。ただ、彼女のことを想って優しくしてあげて」
「先生」
「今は、彼女の名前を呼ばないと。私を彼女だと思ってね」

初めは戸惑っていたが、「里奈」と耳元で囁く翔(カケル)。

「翔(カケル)君」
「里奈」
「ダメっ、唇は本当の彼女のために取っておいてあげて」

重ね合わせようとした彼の唇を2本の指で止める。
今ここで唇を重ねてしまえば、理性が利かなくなるような気がしたから。
翔(カケル)は美鈴に言われた通り、唇を頬に寄せた。

美鈴は彼の手を取ると身に着けていたバスタオルの端を掴み、下へ落とす。
露になった裸体に翔(カケル)は思わず視線を逸らした。

「ほら、翔(カケル)君。ちゃんと見て?」
「でも、先生…」
「先生じゃないでしょ?今は、里奈なんだから」

あまり自信をもって見せられる裸ではなかったが、程よい大きさの胸とそれほどスタイルは悪くないと思う。
強いて言えば、白い肌が自慢?
二十歳を過ぎた大人の体とはいえ、今の女子高生だって負けてはいない。
付き合っている彼女も、きっと綺麗に違いないから。

そのまま握っていた彼の手を自分の胸に添えると驚いたのか、翔(カケル)は反射的に手を離す。

「こらっ。何、恥ずかしがってるの」
「せ、里奈」

自ら教えて欲しいと懇願したはずなのに、いざとなったら怖気づいたのだろうか?
お姉さんの威厳?美鈴はもう一度、彼の手を取ると自分の膨らみに触れさせる。
今度は観念した様子の翔(カケル)は、ゆっくりとそれを揉み始めた。

「そう、翔(カケル)君。焦らないで、優しくね。あとは首筋に唇を這わせたり、耳元に息を掛けたりすると感じ易いかな」

付き合っている彼とは違う、ゴツゴツとした大きな手。

「…ぁっ…ん…いい…翔(カケル)…君…もっと…」

彼は美鈴の言葉通りに耳元で息を吹き掛け、手を動かして行く。
時折、固くなった蕾を指の腹で転がされ、美鈴の口からは我慢できずに甘い声が出てしまう。

そのまま、流れるようにベッドに二人で横たわって、両手で膨らみを揉みながら蕾に唇を寄せる。
彼だって男の子だから、こういうシーンは少なからず目にしているはず。
だからなのか、初めてとは思えないくらい、美鈴自身も体が反応してしまう。

「初めは恥ずかしがって彼女も声を我慢すると思うんだけど、そういう時はさり気なく声を聞きたいって言ってあげてね。後は、好きって言葉も忘れずに」
「はい、先生」

―――だからぁ、先生じゃないって言ってるのに。
なんだか、罪悪感を感じるじゃない…。

「この後は、どうすればいいんですか?」
「えっ、あぁ。彼女を怖がらせないようにそっと足を開かせて」
「こんなふうにですか?」
「そう。それから、えっと…」

秘部をマジマジと見つめられて、なんて恥ずかしい格好なのだろうか。
彼のためとはいえ、これは…。
いちいち口で説明しなければならないのも、困りものだわぁ…。

「女の子は感じると、男性みたいに大きくなるの。そこを優しく指で刺激して。舌で転がしてもいいんだけど、初めは嫌がる子もいると思う…から…っ…」

説明している側から翔(カケル)の指が触れるものだから、声が途切れ途切れになってしまう。

「…ぁ…っ…んっ…」
「先生」
「…大丈夫、続けて…っ…」

心配そうに美鈴の顔を覗き込む翔(カケル)。
そんな彼の手を握ると秘部へ持って行くが、既に感じて美鈴のそこはしっとりと濡れている。

「ここに翔(カケル)君のモノが入るの。女の子にとって、一番大切な場所。しっかり、濡れているかどうか確かめてね。でないと、痛いから。特に初めての彼女は」
「わかりました」
「指を入れてみて。一本ずつ、ゆっくりね」

恐る恐る、彼の指が美鈴の中に入って来る。
―――ぁっ…ヤダっ、ちょっと上手過ぎない?
今の彼が下手だとか決してそういうわけではないが、巧みな指さばきに体が敏感に反応してしまう。

「…やぁ…っ…ん…っ…」
「ごめんなさい、先生っ」
「ちっ、違うの…こういう時の嫌は…そのっ…」

美鈴は慌てて否定したが、彼はわかっているのだろうか?
それより、美鈴の方がヤバイかも…。
このままだとイってしまいそう。
彼氏とでも、そんな簡単にイったりしないのに…。

「…んっ…あぁぁ…ダメぇ…翔(カケル)君…イっちゃう…」

ぐったりとしてしまった美鈴に翔(カケル)は何が何だかわからず、ただ抱きしめて謝っている。
―――この子ったら、まだ高校生なのに私をイカせるなんて。
それにしても、彼の固くなったモノを感じてそっちの方がまたまたヤバイかも…。

「翔(カケル)君」
「先生?」
「ゴムの着け方はわかる?」
「え?あっ、はい」
「ここできちんと準備をしないと。彼女はあなたを受け入れる準備ができているんだから。避妊は絶対しなきゃダメ、いいわね?」

美鈴は彼氏が家に置いているゴムを翔(カケル)に渡す。
これは彼女とのために想定していたのか、手伝う必要がなくて良かったと思う。
あまり見ないように視線を外す美鈴だったが、大きいかも…。
―――あぁ〜私ったら、何を考えて…。

「これで、いいですか?」
「えぇ、もうわかってるわよね?初めはゆっくり、彼女に配慮しながら入れていって。痛がったら、すぐに止めてあげるのよ」
「先生、入れさせてくれないんですか?」
「え、当たり前でしょ?もう、あなたなら彼女と上手くできると思うわ」
「そんな、僕は我慢できません」
「いやっ、ちょっ、翔(カケル)君!!」

その場に押し倒されて、すかさず彼のモノが入って来る。
予想だにしていなかった展開に美鈴はどうしていいかわからない。

「先生っ、美鈴さん」
「ダメぇ、翔(カケル)君、こんなことっ…んっ…ぁ…っ…」

若さゆえ、欲望を抑えられなかったのだろう。
翔(カケル)の腰が、激しく上下する。

「僕はっ、美鈴さんっ…うっ…」

生まれて初めての感覚に翔(カケル)は、天にも昇る思いだった。
一人で欲望を吐き出すこともあったが、こんなにも気持ちのいいものだったとは…。
彼女、里奈ともこうなんだろうか?
ふとそんなことが頭を過ったが、今は美鈴のことをもう少し味わっていたい。

「…あぁぁ…っ…ん…っ…翔(カケル)…君…イっちゃ…う…っ…」
「僕も…」

二人同時に禁断の楽園へと導かれて行った。


※ このお話はフィクションです。実在の人物・団体とは、一切関係ありません。作品内容への批判・苦情・意見等は、ご遠慮下さい。


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